世界最小の穀物と言われるテフですが、この小さな粒の中に含まれている栄養素はとっても豊富。色々あるのですが代表的な特徴をまとめてみました。

他の穀物と比較してみる

（100gあたり。テフはテナテフ、他の食品成分数値は日本食品標準成分表を参照）

比較をすれば一目瞭然！
スーパーフードと呼ばれ、世界中で知られているのもうなずけます。小麦粉を使うパンなどに栄養を加えるための副材料としても最適です。特に注目したい栄養素をご紹介します。

 

鉄分

他の食材と比べ圧倒的に多いのが鉄分です。 乾燥プルーンのおよそ30倍 、 牛レバーの7倍以上 と、貧血気味の方や妊婦の方など鉄分を積極的に摂取したい人におすすめです。

食物繊維

腸活で大事とされる食物繊維。 レタスの8倍以上 、食物繊維が豊富とされる ごぼうのおよそ1.5倍 と含有量が多いです。さらにテフの食物繊維には素敵な特徴があります。それはテフの食物繊維の最大40%が レジスタントスターチ（難消化性でん粉） だということ！水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方の性質を持つ食物繊維で、小腸では分解されず、大腸まで届く腸活にも嬉しい効果が期待できます。

カルシウム

 米粉のおよそ30倍 、 小麦粉の10倍以上 、 キヌアの2.3倍 、 牛乳とほぼ同等 と穀物とは思えない含有量があります。日本人が不足しがちな栄養素のひとつで、食事摂取基準を下回ることもしばしば。ヨーロッパなどに比べ火山灰地が多いために飲み水や野菜から摂取することが難しいと言われています。また乳製品を使った料理が和食に少ないことや、食の欧米化で魚を食べなくなったことで不足しがち。テフはそんなカルシウムを補ってくれます。

マグネシウム

 発芽玄米の1.5倍以上 。国立がん研究センターと国立循環器病研究センターが共同で実施した研究で、マグネシウムの摂取が心筋梗塞などの循環器疾患の発症リスクを低下させる事がわかっています。

ビタミンB6

生食でないと摂りにくいと言われているビタミンB6。ビタミンB6欠乏症は、小球性貧血、脳波の異常、皮膚炎、舌炎、うつと錯乱、免疫機能の低下に関連していることが分かっています。

この他にも、全必須アミノ酸９種類や必須脂肪酸オメガ３とオメガ６を含有していたり、グルテンフリー食品であったりと体に嬉しい特徴がたくさんあるのがスーパーフード”テフ”なのです！